伸長195㎝、体重108㎏のキックボクシングを趣味にする30代、イギリス人男性の腰痛の施術

HPをご覧になって下さって来院してくださった伸長196㎝、体重108㎏のスポーツ万能で昔はラクビーの選手だったが現在はキックボクシングジムを趣味にしている30代イギリス人の英語講師を職業にしている男性。

お悩みはキックボクシングジム練習後腰痛が発症したそうで、検査すると立位にて体幹の前屈で左側腰痛があり、体幹の回旋にも抑制ありました。立位にて踵重心で前から後ろ方向に押すと体幹がぐらついてしまう。

立位にて体幹の左側面から右方向に押すと動いてしまう。体幹の後ろで手を組んでもらった上から組んだ手の上を足方へ押すと体幹がぐらついてしまいました。「尚私は身長157㎝、体重52㎏の71歳を超えた老人であり、クライアントさんの体格と比べると大人と子供ぐらいの差があります。」

立位にて両手挙上を前側からと横側から挙上してもらうと挙上抑制がありました。鏡の前に立って姿勢を見ると手の甲が前面に見え「肩が内旋しているか肘が内旋しているか」、左肩の位置が右肩の位置より高く、右前胸部が左側より前にいちしていること等をクライアントさんと共感しました。

仰向きにベットに寝てもらいSLRテスト「下肢進展挙上テスト」およびASLR「自動下肢挙上伸展挙上テスト」を行うと左下肢挙上に抑制があり筋力も落ちていました。腸骨筋「股関節を屈曲する筋肉」が過緊張となり、お尻の横にある中殿筋も過緊張していました。

股関節の可動域検査をすると左右共に内旋制限があり、足趾の親趾の底部圧すると痛みあり、下腿の外側にある後脛骨筋も圧すると過緊張で痛みがありました。

以上の検査の結果、どこの筋肉の低下によって起こった腰痛であることが私の中では決断がついたので、その弱体化した筋肉を代償動作「単独の筋肉だけでなく複合した筋肉が働いてします」が起こらないようにピンポイントに目的の筋肉のみに筋力を付ける施術をしました。

結果、9割近く痛み及び可動域制限が解除されましたが立位にて体幹を前屈してもらうと痛みが残るとの訴えがありましたので、座位で筋肉の運動連鎖「一つの動きはその筋肉に連動して他の筋肉も作用している。」を鑑み手、足の施術を行なった後、再び立位で前屈してもらうと痛みが無くなり可動域も広がりクライアントさんがビックリなさっていました。

立位にて両手挙上してもらうと前からも横からも軽く挙上することが出来る様になり可動域も広がりクライアントさんも驚いていました。立位にて鏡の前で姿勢を見てみると両肩の位置、前胸部の位置、肩甲骨の位置が揃い、手の位置も体幹の横に移動し前胸部も広がり肩の巻き込みもなくなりました。体幹の前屈と回旋の可動域も広がったのをクライアントさんと一緒に共感しました。

その後、初めに行った重心テストを行うと前からや横から押してもふら付くこともなく、後ろに手を組ませ上から押しても体幹がブレなくなり、クライアントさんに満足して頂きました。施術後弱体化する筋肉が何故弱体化する様な日常の動きをしているのか? そのためにどんなセルフコントロールをしたら良いかをお伝えして終わりました。

帰り際はクライアントが言われた言葉は、「楽になりました、また来ます。」でした。

有難う御座いました。 嬉しいです。😊