関東地方内の私立大学サカーブ顧問の40代男性の膝関節症に対して

先日SNSで「膝痛」と検索して荒川区内から来院されると言う40代男性のクライアントさんを迎えに都電荒川線熊野前駅までお迎えに行ったところ、左側の下肢を引きずって歩いていました。

歩くスピィードも遅く見るからに辛そうな雰囲気でした。

施術室内での問診の中で、痛みを何とかしてほしいとのこと、現在関東大学サッカーリーグ2部に所属する大学で事務職の傍ら毎日サッカー部の練習にも参加して部員の身の周りのお世話をしていると言う。

サッカー部内にはトレイナーも所属しているのだが選手を診るので精一杯の事でSNSで「膝痛」と検索して表示された中で当院を選択されて予約電話をして下さり本日来院したとの事でありました。

立位での保ったままの姿勢が辛そうだったので、先ずはベットサイドに座らせて下半身の姿形を観ると健側側の下肢に比べて患側の左膝頭が四角形で大きくなり、大腿部根本部の内側が凹んで筋肉が減弱している様に観えました。

大腿骨と下腿骨の太い方の脛骨と呼ばれる骨とのアライメントを観ると捻じれが生じており、脛骨の延長上にきちんと大腿骨が乗っておらず足首、下腿、大腿、股関節、ひいては腰椎までもストレスがかかっている様に観えました。

大腿部根本内側の凹んだ状態は骨盤から膝を跨いだ内転筋が減弱している状態である事と股関節内旋制限が有り、膝関節にストレスを生じさせていると推察できます。

次に足首の動きを観察すると{回内、回外、背屈、底屈}可動域が健側に比べて小さく動きが硬い、膝の内側と上部を押圧してみると圧痛がありました。

そこで、膝関節を覆うようにある関節包「上部、内足部」をストレッチする操作をしてやると膝上の圧痛と内側の圧痛が減弱され、足首の動きと可動域が良くなり膝蓋の形も縮小されました。

次にベットに仰向けになってもらい、患側の左股関節の内旋運動の可動域が少なく鼠径部近辺の腸腰筋に圧痛があり、下肢の筋出力が減弱し趾の小指の筋出力が弱いことが分かった。

施術は

①足首周りの腓腹筋、後脛骨筋、趾の小指球筋、母指球筋、足の内在筋の調整

②膝関節を跨ぐ二関節筋でもある内転筋、内側ハムストリングスの調整

③股関節の動きと脊椎起立筋に関する腸腰筋、の調整

④腰痛に関係する多裂筋、腹横筋の調整

⑤上記した筋肉の共同筋に値する上肢の筋肉の調整「拮抗筋」も使用して。

以上の施術操作をする事で大腿骨脛骨間が一直線になりアライメントと足首、股関節の可動域が広がり、下肢の筋出力を上がり圧痛も無くなり下肢を引きずって歩かなく成りました。

その後一週間に一度の割に5回来院して頂き、痛みの無い通常の歩きが持続出来る事を確認して頂き施術を卒業して頂きました。